アナボリックステロイド以外の薬物
エイチシージ一、ヒト胎盤性性腺刺激ホルモンである。これは医療現場では排卵誘発剤として女性に用いられる。妊婦の尿の中にこのホルモンが存在している。形態は白いパウダー状のホルモンを凍結乾燥させたHCGと、無菌の蒸留水のアンプルに分かれている。使用の前に2つを混ぜたらすぐに活性化する。活性化した後は2-8°Cの低温で保存する必要がある。注射方法は皮下注射で良い。 作用はクロミッド同様に、睾丸の機能回復に使用する。クロミッドよりはこちらのほうがよりスピーディーに効果が現れるのでクロミッドより人気がある。 HCGは体内のテストステロンレベルを上げるのと同時に、エストロゲンレベルもあげてしまう。ただし睾丸の機能が低下している場合はエストロゲンの上昇は起こりづらい。このため睾丸の機能が正常な人が使用すると、エストロゲンの上昇により水や脂肪がたまりやすくなる。テストステロンのレベルを確かに上昇させるが純粋に筋肉増強剤としては用いることができないのである 。副作用としては頻繁に多用すると睾丸の反応が非常に鈍くなることである。つまり投与しても睾丸がテストステロンを製造しなくなるのである。
一般的に40歳を超えるとテストステロンレベルが急激に低下するといわれている。ストレス、運動不足も原因で睾丸の機能が低下するようだが、体内では必死にテストステロンの製造を促すようにHCGレベルが上昇していく。テストレベルとHCGのレベルは反比例の関係にある。どんどんHCGのレベルは上がるが、逆に益々睾丸では反応が鈍くなりテストステロンレベルが低下していく。急激に低下した場合うつや無気力になる。男性の更年期障害である。最近中高年の自殺者の増加はリストラなどのストレスが急激にテストレベルを下げたことがかなり影響されていると思われる。治療には抗うつ剤や男性ホルモンの補充が有効であると思われる。ただし正常な男性の一日こ製造するテストステロンの量は2.5から1mgと約4倍も開きがあるので非常に個人差が大きい。40,50歳でも不運な20歳よりテストテトロンレベルが高いこともある。
ステロイドユーザーが使用する量は2000-5000単位を1週間に一度、2-3週間連続使用するのが普通である。4週間以上連続して使用すると睾丸の反応が鈍くなるので注意が必要である。使用のタイミングは強いアンドロゲニック作用のサイクルの終了時、またはサイクル中に使用する。目安は4-6週間に一度50単位程使い自身のテストステロンの製造をキープする。4-6週間はあくまでも目安であり、性欲が低下したら投与するビルダーもいる。
使用量 2000-50単位/週(2-3週間連続が上限)
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