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Methyltestosterone

更新日:2023年4月3日


メチルテストステロン。テストステロンにメチル基をつけて経口摂取を可能にした非常に古いステロイドである。テストステロンそのものを経口摂取しても肝臓で分解されてしまい効果はない。この問題を解決するためにいろいろな工夫が必要となり、数は少ないがメチルテストステロンは経口摂取可能なテストステロンの一つである。

日本国内のドーピングテストでたまにこのステロイドで引っかかる人が何人か過去いたが、いったいどのような意図で摂取したか教えてほしいものである。

なぜならこれはバルクアップにもコンテストの準備にも適さないだけではなく、かなり誤解されているステロイドだからである。

日本国内においてホルモン剤は原則的に処方箋なしに購入することはできない。しかしなぜだかわからないが、メチルテストステロンだけは処方箋なしで購入することができるのである。ただしそのものではなく各種漢方薬と配合されている場合が多い。全てのものが精力剤として販売されている。

中年で精力の衰えた男性の精力剤として販売されているわけで、かといってどこの薬局にも置いている品物ではなく、都心の繁華街のはずれにあるさびれた薬局でよくお目にかかる。地方都市ではあまりみかけない。また精力の衰えたような中年男性をターゲットにしている B、C級の週刊誌で通信販売の宣伝が掲載されていることが多い。メーカーも聞いたこともないような製薬会社がこの手のものを製造販売している。有名どころでは過去、陸上の伊藤選手の尿から検出されペナルティーが課せられたのは記憶に新しい。彼自身会見で薬で汚れた筋肉がついていないことと、全く身に覚えがないことを必死にアピールしていた。記憶になかろうとあろうと自然界には存在しない合成テストステロンがどのような形であれ彼の肉体に入ったのは事実である 。

またオリンピック期間にドーピングが話題に上った場合、マスコミで「容易に入手できるステロイド」のような見出しで精力剤のメチルテストステロンがピックアップされる場合がある。おまけに自称専門化が登場し「これを飲めばだれでも容易に筋肉が作れる」等のコメントが付く場合がある。繰り返し述べるがメチルテストステロンにはそのような効果はない。一日100mg摂っても起こらない。せいぜい僅かばかりか性欲が向上するだけである。しかしこれにしてもサスタノンを1アンプル打つのには遠く及ばない。上記のような誤った情報により摂取する人が後を立たないのであろうと思われる。実際医療現場ではもはやテストステロンの補充に処方されることは現在ほとんどありえないようである 。ボディービルには全く不向きな、選択すべきではないステロイドである。



1 Kommentar


gta postal
gta postal
02. Aug. 2019

画像の商品はメチルトリエノロンであり、説明文のメチルテストステロンとは違うと思います

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