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Parabolan (trenbolone hexahydrobencylcarbonate)

更新日:2023年4月3日


パラボラン。トレンボロン系のステロイドである。オリジナルのパラボランは数年前に製造販売中止になっており、現在はフェイクも含めていくつかの商品が流通している。もともとはフランスのラボが製造販売しておりフレンチステロイドの一つである。他のステロイドより比較的新しく、1980年代初頭に開発されている。新しいと言っても20年前だが、他のステロイドが40-50年前に開発されたのと比べれば新しいということになる。 効果の程はすさまじくなんとテストステロンの5倍のアナボリック作用があるとされている。アンドロゲニック(男性化)作用も非常にきついが、構造上アロマタイズしない。つまり水分、脂肪の貯留や女性化乳房にならないと言うことである。このためビルダーの間ではコンテストの準備に使われることが多い。となるとコンテスト用のステロイドとして認識しまいがちになるが、先ほど述べたようにアナボリック作用は非常に協力なのでバルクアップに適したステロイドとしたほうが良いだろう。

WARの著者によればもっとも優れた注射剤のステロイドと述べている。(ちなみに経口剤ではタイ産のダイアナボール)ハードゲイナーであれ、プロビルダーであれ使用した人は誰でもパラボランを手放すことができなくなると述べている 。 パラボランはどんなステロイドとも相性が良く、コンテストの準備、バルクアップの両方に適している。オリジナルのパラボランは 1アンプル=76mg入りで一般的に週に228mg(3アンプル)用いるのがベストとされている。コンテストの準備としてはスタノゾロールとの、バルクアップならアナドロールやテストステロンとのスタックがあげられる。究極のバルクアップスタックとして、週に228mgのパラボラン1000mgのサスタノン、日に150mgのアナドロールが有名である。パラボランは成長ホルモンとも相性がよいので究極レベルの肉体を目指すならば成長ホルモンもスタックに加えれば良いであろう。

副作用としては毒性がかなりあり肝臓よりはむしろ腎臓に多大なダメージを与えるようだ。このため一年を通して使うのには適していない。腎臓に負担をかけるのでサイクル中はかなり黄色い尿がでるようである。またフェイクかどうかの判断も尿の色で容易に判断できるとのことだ。また使用者は水を大量に飲み腎臓の洗浄に努めるようである。良くプロビルダーが水を大量に飲むと発言しているのはこれが関係しているかもしれない。腎臓に負担を与えると言うところで、最近引退したドン・ロング(腎臓が機能しなくなり腎臓透析が必要になり引退)が思い浮かぶ。また最近亡くなったレイ・メンツアーも腎臓透析をしていたようだ。もともと腎臓が弱かったのかもしれないし、パラボランの副作用かもしれない。 パラボランの一番の問題は入手の難しさであろう。もともとオリジナルのパラボランはフランス国内のみでしか製造販売されていなかった。そして現在では製造販先はされていない。こういうわけで現在出回っているのはコピー商品やフェイクのみということになる。

なんとかトレンボロンの効果を試したいと願うビルダーの中には少々強引な方法をとる者もいる。実はエステルが迫う、バラボランよりは滞留期間が短いトレンボロンが獣医用のドラ ッグとしてアメリカで販売されているのである。商品名はFinaplix(trenboloneacetate)である。怪しげなサイトとは違い正規のサイトでも販売されている。日本でも簡単に入手できる。ただし注射剤でも経口剤でもないインプラントであるのが厄介であり、現実に摂取することはほぼ不可能になっている。というのはそもそも専用のピストルで、牛や馬に埋め込むものであるからである。さすがにピストルで埋め込むビルダーはいないようだが、多くのビルダーが工夫をして利用しているようだ。一番多いのは粉末状にしてDMSOのような有機溶剤とまぜて肌に塗り吸収させるという方法である。テストステロンでもクリーム状やパッチ状の製品はあるが筋量アップに適するほど体内のテストステロンレベルをあげるには全身に塗る必要があり、費用に見合う効果は得にくい。要するに皮膚から確かに吸収するが、効果は低いと考えられる。またチャレンジ精神のあるビルダーは粉末状にして他の注射剤と混ぜたり、単独で注射剤にして摂取するものもいるようだ。こちらのほうが数段効果があるようだが、非常に危険である。なんとか無菌の状態が保てたとしても、もともと注射剤としては適していないので、体に良いことはないだろう。悪ければ感染症になり非常に危険である。果たしてそこまでリスク負ってまでペイするか疑問である。


使用量 76mg-228mg/週



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