使用量と使用期間
ステロイドを使う上で注意しなければならないことは、使用する薬物の量とどれだけの期間それを使うかが重要な問題であろう。何を使うかも各人の目的により重要であることは言うまでもない。 量は適量を摂ればば十分であろう。適量というアバウトな表現を用いたのは各個人により適量に範囲があるからにほかならない。一般的には先に示したようにそれぞれのドラッグの使用範囲でれば、少な過ぎる、多すぎるということはない。少なすぎては肝心の筋量アップは起こらないが、副作用だけはしっかり現れるというわけのわからない状態に陥る。一方多すぎては、確かに筋量アップはできるが副作用も強烈になる。不健康になり、トレーニングができないような体になってもしょうがないはずだ。例えば、酒を飲むことを考えてみよう。コップ1杯のビールを飲んでも満足できなければ、2杯、3杯と飲むはずだ。飲めば飲むほど気持ち良くなり満足するとはいえ。個人差もあるがある量に達すれば逆に体調が悪くなり、満足どころか苦痛に変わるはずである。同様にステロイドも「多ければ多いほど良いという」単純な発想にはあてはめることはできない。適量で十分である。
期間に関しては原則的には、使用期間と休薬期間は同じ長さにして体内のホルモンレベルを正常値に戻すことが良いとされている。ステロイドの効果があるのは最初の数週間であり後はレセプターが飽和して効果がなく、副作用だけ発生するということに基いている。あくまでも、原則的にベターであるというレベルのものとして認識して良いと思う。セレクトする薬によりかなり違いがあるからだ。まず経口剤のほうが、注射剤より長い期間使うのは適していないことがあげられる。
経口剤は肝臓を直接通過するため、肝機能にダメージを与えやすく長期期間の使用はリスクが高い。注射剤はデカなどは緩やかではあるが、16週間は作用が継続するようだ。テストステロンは2-3週間を過ぎれば、ネガティブフィードバックがかかり体内のテストステロンのレベルが下がり、睾丸の機能が低下し出す。ここでHCGをタイミング良く投与し、自身のテストステロンの製造をキープしながらサイクルを続けるという方法が取られているが、単に自身の体内の製造能力が落ちて、不足分を外部から補充しているだけで長期間の使用はほとんど意味がないという批判もある。何を使うかによってかなり違いがあるので、8週間オンで8週間オフが常に正しいとは限らない。現実にはノンストップで使い続けている人もいるので、あくまでもオンとオフを同じ期間取ることは原則としておきたい。
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